佳作

「transmission」

  • 若月裕一 濱久貴
    池上知見 長谷尾多聞
    岡真由美 高橋智
    (以上6名、関東学院大学大学院)
  • 渡部将吾
    (関東学院大学)
佳作 「transmission」作品写真 ※作品クリックで拡大されます

‐伝導
‐透過
‐変速機

・コンセプト
地域に眠る自然の記憶を呼び覚まし、地表面を滑る都市の要素が交わる時、それは昇華し、空間として現れる
現在の集合住宅は、都市に対して完結的で都市との距離感は一定である.
そして住民達も完結的な集合住宅によって一つの距離感しか持つ事ができていない、
しかし現代人のライフスタイルは様々であり、多様であるべきだと考える.
この計画は地域の自然の連続と、都市の要素の連続をスパイラル状に集合住宅に取り入れることによって様々な距離感で生活する集合住宅のあり方を提案している.
それにより都市と人、都市と集合住宅における距離というものが様々な距離で展開され、また300人における、一連のつながりがある集合住宅の在り方を都市に伝導させる提案である.

・集合住宅と都市の距離
現在の集合住宅は、いくつものセキュリティーなどにより、周辺環境(都市)とはつながっているとは言い難く、集合住宅は敷地の中でしかなく完結型だと言える.
しかしこの計画は集合住宅と周辺環境(人々、自然)などに対して、二つの要素をスパイラル状に立体化させる事によって多様的な都市との関わりをもった集合住宅の在り方を提案する事が出来るのではないかと考える.

・人と都市の距離
現在の都市居住者は都市とのかかわり方は様々であり、距離感も多様である.
この計画では集合住宅という形態の中で様々な生活の幅を作り出せる環境を提案します.
具体的には2つの性格の違うオープンスペースと過密に作られた長屋タイプの居住空間の組み合わせにより、住民が持ちたい距離感、または外部の環境とのかかわり方によって場が変質することが可能な集合住宅の在り方を提案する.

・住みかた
今回の提案では、1フロア9世帯が入るように設定してあり、ほぼ課題設定されている密度だが住居空間はより過密に作っており、過密快適な住み方を提案している.
私達が言っている過密快適とは、ただ過密ではなく、外の要素を住宅に引き込む為のカミツカイテキであり、それは集合住宅における、新たな価値観によって生まれるカタチである.

最新情報

2008年2月1日
審査講評を追加しました.
2007年12月21日
2007年11月9日
応募登録の受け付けを終了しました.
2007年8月23日
応募登録受け付けを開始しました.
学生対象