主催:長谷工コーポレーション  後援:株式会社 新建築社

 

佳作

窓の坪庭
Simon Cheung(東京大学大学院)

窓の坪庭  Simon Cheung(東京大学大学院)
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作品コンセプト

木造密集地帯の重要な特徴は,住戸間の細い路地とたくさんの植物である.人々は植物を家の前に並べることを好み,外部との間に緩いレイヤーを形成し,家がよく見えるように飾る.そこで私は,そうした家の前の植物を含め,冬にサンルームとして使用できる新しい窓の形式を提案する.家の前に溢れていた植物は建物に取り込まれて「窓の坪庭」が形成され,内外の緩衝帯となり,窓を通して生活の一部が街路へと溢れ出る.窓空間は植物のみならず,住人の団欒の場や,洗濯物を干す場所としても機能し,住人の生活をさまざまな面で補います.この窓から各々の住人の多種多様な生活感が滲み出し,街っぽさのある集合住宅が生まれる.