主催:長谷工コーポレーション  後援:株式会社 新建築社

 

佳作

50戸の住戸と50戸の番屋の集合住宅
塚本慎一郎(東京理科大学大学院)

50戸の住戸と50戸の番屋の集合住宅  塚本慎一郎(東京理科大学大学院)
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作品コンセプト

「街っぽさ」とは街に住む人々と,目的を持って街へやって来た人々によるさまざまなコミュニティが生み出す残像のようなものである.日本の漁村には古くから「番屋」という漁師の住戸兼作業場であり人々の交流の場,旅人の宿泊の場でもある街っぽさを持った建築が数多くあった.番屋を集合住宅の住戸に隣接するように組み込む事で,住人や目的を持った人々,地域の人々が集い交流し,新しいコミュニティがつくられていく.さらに連続した庇空間を立体的に積み上げることにより外部と内部,住戸と番屋は緩やかに繋がり,開放的で集合住宅全体に界隈性をもたらす「街っぽさのある集合住宅」となる.