主催:長谷工コーポレーション  後援:株式会社 新建築社

 

佳作

彩られる空隙 —ちいさな生活から街をつくる—
差尾孝裕 元木智也(京都工芸繊維大学大学院)

彩られる空隙 —ちいさな生活から街をつくる—  差尾孝裕 元木智也(京都工芸繊維大学大学院)
※ クリックすると拡大されます

作品コンセプト

過去には集合住宅は小さな街として自立しつつ,街とも上手に接続されていた.それは単純に建築のスケールの問題だけでなく,人々の暮らし方のスケールが細かく互いにリアクションし合っていたからである.街っぽさとはいわば,それらが集合することで生まれていた.本案では100戸の住戸に絡みつく路地・階段・踊り場という建築の空隙を拡大することで,ちいさな生活の行為やものの集積を,街へと表出させることを意図した.集合住宅において生活動線に過ぎなかった場所が生活の舞台へと変わり,住人たちの小さく,そして多様な住まい方で彩られていく.