主催:一般財団法人吉岡文庫育英会  株式会社新建築社
  

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2020年6月1日
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21世紀の建築がすべきこととは? 世界人口は2050年までに93億人に達すると推測されています。その予測を信じるとすれば、人口の大部分が大都市に集中し、中には人口1億人にもなる巨大都市も現れると考えられます。同時に、二酸化炭素排出量の80%は都市部が占めているという事実があります。そこで将来的に必要になってくるのが、超高密度の中での暮らしを可能にする新しい都市型建築です。東京、上海、ニューヨークは上手く機能している例といえるでしょう。一方で、コロナ危機やそれに伴うソーシャルディスタンス(社会的距離)を受けて、都市についての新しい考え方も求められるでしょう。最近の出来事の中で、巨大都市の脆弱性が浮き彫りとなっています。

しかし、ひとつ明らかなことがあります。それは、この惑星の資源と調和しながら再び生活できるような住宅や建物をつくらなければいけない、ということです。世界の廃棄物の50%と消費エネルギーの大部分は建設工事や建物運用によるものです。つまり、建築家として、われわれは決定的な違いをもたらすことができるのです。

サステイナブルな建築を生み出すべく努力する中、長きにわたり、単なる技術的な側面のみに焦点が当てられてきました。しかし、これからはもっと全体的な視点を取り入れるべきです。

私のつくった造語で「スーパーグリーン(supergreen)」というものがあります。サステイナビリティの評価が高いことが明らかであるプロジェクトや、間接的に「グリーン」とみなされるような要素を促進するプロジェクトのことを指す単語です。密度を増していく都市について考える時、私が最も重要視しているものは「公共空間」、もっと抽象的に言えば、「社会的な問い」です。優れた建築がいかに新しい解を見つけ出すか考えてみてください。今こそ、現状に疑問を呈する時です。既成概念にとらわれない自由な提案を期待しています。

(クリストフ・インゲンホーフェン)