プロポーザル部門 佳作
吉田泰洋(竹中工務店)
私の吸ったたばこの煙が周りの人びとをリフレッシュさせる.そんな煙と人びとの関係を目指した.煙と煙突と小さい家々と庭,そして人びとが織りなす風景.煙突が煙を集め,私たちが煙のある場所を知り選ぶことで始まる分煙空間である.煙突を持った大きさ・開口がさまざまな家と庭を,街との関わり方・使われ方に合わせて並べる.家と庭を上手に使い,人びとが共有し使い方を選択できる空間をつくり出すと共に,煙を集める竜巻状の気流や可視化する照明計画などによる煙のふるまいが,魅力的なリフレッシュ空間を演出する.オフィス街の中で,この煙のある風景がどこか懐かしくも現在の私たちにとって新鮮であり,より人間的なリフレッシュスタイルとなる.