結果発表

プロポーザル部門1次審査結果発表

日本たばこ産業が主催する「SMOKERS' STYLE COMPETITION 2007」プロポーザル部門の1次審査会が行われ,応募作品801点(応募登録 1,472件)から,5案の1次審査通過作品および,特に優れたアイデアで審査委員に評価された作品5案が,選外佳作として選出されました.
プロポーザル部門は,9月3日(月)に行われる通過者による公開プレゼンテーションと,2次審査(非公開)を経て,最優秀賞,優秀賞,佳作を決定します.

選外佳作

  • [No.164]成瀬友梨 猪熊純(以上2名,成瀬・猪熊建築設計事務所)
  • [No.165]見米清人(慶應義塾大学大学院)
  • [No.526]吉田匡希(鹿島建設建築設計本部)
  • [No.530]桔川卓也(Institute of new Architecture Inc.)
  • [No.764]小川裕之 鶴松理恵 柘植昌貴 菊田康平
    (以上4名,小川都市建築設計事務所)

1次審査 審査総評

古谷誠章(建築家・早稲田大学教授/審査委員長)

今年の応募作品全般を見ると,昨年の入選作品の影響を受けたものが多い印象を受けました.次に敷地などの条件が特定されているためか,バラエティに富んでいるというより,いくつかのパターンに類型化ができ,植物によるもの,霧や雨に期待するもの,家具備品的なもの,吸気装置的なもの,高低差を使ったもの等々に大別されていたと思います.1次審査では,その中から何かしら抜きんでたものが5作品選ばれました.入選作品は2次審査に向けての提案を期待しています.

熊倉一郎(日本たばこ産業株式会社代表取締役副社長)

801点もの作品応募をいただき,主催者として感謝申し上げます.
カフェにおける分煙というテーマに対し多くの方に真摯に取り組んでいただき,機能・装置的なアイデアから感性的なものまで多くの示唆に富んだアイデアを拝見させていただきました.全体的な感想としては,もう少したばこの煙の流れ方に関する洞察や,たばこを吸われる方と吸われない方とが共存し得る場とはどのような空間であるかといったイマジネーションが必要だと感じています.今回の命題においては,イメージや雰囲気といったものだけでは解決できない,たばこの煙の捉え方・扱い方が重要になっていると思います.大変難しい課題であると認識しておりますが,次のステップでは,選出された優れたアイデアにさらなるたばこの煙への洞察を加えた素晴らしい提案を強く期待しております.